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タ イ ト ル : 広報部会からのお知らせ
送 信 日 : 2011/11/15
平成23年11月9日JAERAの会議室で渉外委員会が行われました。
会合の内容をご報告させていただきます。

●参加者
経産省 初沢課長補佐、環境省高橋室長補佐、
大橋副理事、有原(有原商店)、増田(茨城オートパーツ)、山口(3R)、菊田(東日本資源リサイクル)、小宮山(大八商会)、今城顧問、事務局奥野、 計10名(敬称略)

●主な議題
 ○ヤフオクに出品されている中古エアバッグについて
 ○放射能汚染した中古車の流通

<ヤフオクに出品されている中古エアバッグについて>
ヤフオク(http://auctions.yahoo.co.jp/)で「エアバッグ」を検索すると、
解体業者では販売が禁止されているエアバッグが多数出品されています。
一部の出品業者は3000個以上の出品をしています。
中には10万円以上で取引されているエアバッグもあります。

今後、JAERA・自再協が、合同でヤフーへ申し入れしてはどうかとの意見があり、今後経産省・環境省と相談しつつ検討することになりました。
進展がありましたら、またご報告します。

<放射能汚染した中古車の流通>
平成23年10月24日付けの朝日新聞で、放射能汚染した車の流通についての記事が掲載されました。(http://savechild.net/archives/10895.html でも記事の内容が取り上げられています。)

○福島県の業者Aが、汚染された車を安く買い取り、他県ナンバーに変えてオークションで売る。

○他県の業者Bが、その車を落札したが基準値を超えていたため輸出できなかった。

○オークション会場では放射能汚染による返品を認めていない。

○やむを得ず、オークションに再出品。または店頭で一般ユーザーに販売。

このような流れで、全国に汚染車両が拡散されつつあります。

関東最大手のオークション会場に確認したところ、
「放射線量を理由とした返品は受け付けていない」
「港で積み込めなかったというクレームは、数は少ないが現実にある」
「今後、対応が変わる可能性は未定」
とのことでした。

オークション側では、出品・落札さえしてくれれば、利益がでますので、
全車に対する放射線量の調査には腰が重いようです。

一部のオークション会場では全車両の点検をしていますが、
lμシーベルト以下なら出品可能なため、
0.3μシーベルト以下でないと商品を輸出できない中古車業者や解体業者からすると、
満足いく基準値ではありません。

私たち解体業者の立場で、最も懸念されるのは、これらの汚染された車が、
いずれ使用済み自動車として大量に出回り、廃車ガラ・ラジエター等の処分が困難になることです。
特に、敷地面積が少ない解体業者は、その影響が大きくなります。

一般ユーザーの被曝の問題も考慮すれば、
すべてのオークション会場が、全ての車両に対して、線量検査をすることが最も望ましいというのが、渉外委員会の考えでした。


既に、自己防衛している解体業者さんもあります。

関東のC社では線量計を3台購入し、入庫したすべての車両をチェックしています。
そして、引取先にお知らせを流し、
社内の目安として0.27μシーベルトを超える車両の引取をしない方向で協力を求めています。


11月10日にJAERAから会員の皆様へ配信がありましたが、
環境省で放射線汚染対処特措法関係省令案についてのパブリックコメントが今月17日まで受け付けられています。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=14417
渉外委員会としても、基準値を決め、その基準値を超えた車両の処置について国がきちんと対応するよう要望を出していくつもりです。

個々の業者でも応募可能ですので、ご意見をお持ちの方は是非、ブロック長又は事務局にご相談ください。


今後予定されているインストラクター講習会では、
線量計の使い方についても取り上げていく予定です。

皆様、是非ご参加ください。




以上、広報部からのご報告でした。